【CD評】「ドビュッシーの夢」(音楽現代 2018年7月号)

推薦 没後百年記念アルバム。ドビュッシーの愛したベヒシュタイン(1925年製)を使っての響きの美しさが際立っている。高音の煌めきとバスや内声の奥行きと広がり、全体の透明感と弱音の終結の長く伸ばす余韻と余情。いずれもドビュッシーの響きによく合っているばかりか、今までにない新たな可能性に気づかせてくれる。《前奏強》第1巻「帆」は揺らめく布だけでなく、ヴェールを使った激しい踊りでもある。「雪の上の足跡」は凍てつく雪景色が寒々とした心の中心であり、寂寥が旨に突き刺さる。「とだえたセレナーデ」からはギターの響きやスペインの空気が漂ってくる。《聖セバスチャンの殉教》は原曲よりも暗示的で示唆に富む箇所が多く興味深い。 ☆横原千史

CD詳細 ▶

*CDランダム5枚*

新メルド日記
CD紹介TOP

CD関連記事 ランダム5件

Pick Up!

CDのご注文

サイン入りCDをご希望の方

ご希望の方には、青柳いづみこサイン入りのCDをお送り致します。
ご注文フォームに必要事項をご記入の上お申し込みください。
お支払い方法:郵便振替

Top