【関連記事】「ドビュッシー・シリーズ ふたたび」読売新聞 2008年3月15日夕刊

青柳いづみこ演奏会 ドビュッシー没後90年記念

ピアニストで文筆家の青柳いづみこさんが、ドビュッシー没後90年を記念する全4回の演奏会「音とことば・色彩の出会うところ」を開く。第1回は東京・築地の浜離宮朝日ホールで。共演はバイオリンのジェラール・プーレ。

ドビュッシーを得意とする青柳さんは、今回の狙いについて、「文学や美術とのかかわりを通して、従来の西洋音楽の枠組みを乗り越えようとした作曲家の意図に焦点を当てた」と話す。第1回では東洋趣味から始まった作曲家の脱西洋化が、新しい調性やテンポの発見に至る過程を「バイオリン・ソナタ」などを例に紹介。武満作品との比較を通じ、東洋と西洋の音の響きの違いなどを探る。

「ドビュッシーは文学の一手法である『意識の流れ』に触発され、音楽のポエジーを構造ではなく時間の流れによって表現しようとした」と青柳さんは指摘し、「新しい響きを求めて孤独な道を歩んだ晩年の軌跡をたどりたい」と語る。

第2回(5月24日)はソプラノの野々下由香里ほかを迎えて歌曲を、第3回(7月5日)は今月カメラータ・トウキョウから発売される『12の練習曲集』を、第4回(9月27日)は型絵染の作家、伊砂利彦の作品を背景に『前奏曲集第1・2巻』を弾くという凝ったプログラムだ。

ドビュッシー・シリーズ ふたたび
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