Archive

【連載】「ヴィンテージ・ピアニストの魅力 第8回 高橋悠治」(音遊人 2014年9月号)

高橋悠治さんをヴィンテージ・ピアニストの枠におしこめるのは、いささか抵抗がある。一九三八年生まれだから、もう七十六歳! でも、永遠の青年のようで、風貌もたたずまいもまったく老いていない。 二月二十七日、浜離宮朝日ホールで…

【連載】「ヴィンテージ・ピアニストの魅力 第7回 高野耀子」(音遊人 2014年6月号)

二〇一三年十一月、古民家を移築した鎌倉のコンサート・サロンで、高野耀子(こうのようこ)さんの演奏生活六十周年を祝うリサイタルを聴いた。 一九三一年、エコール・ド・パリの画家、高野三三男(みさお)を父にモンパルナスで生まれ…

【連載】「ヴィンテージ・ピアニストの魅力 第6回 柳川守」(音遊人 2014年3月号)

柳川守さんは一九三二年生まれ、今年八一歳になるピアニストである。 まだ高校生のころにラザール・レヴィの公開講座で演奏したところ強くすすめられてパリ音楽院に留学。最高の成績で卒業し、カラヤンとラフマニノフ『ピアノ協奏曲第二…

【連載】「ヴィンテージ・ピアニストの魅力 第5回 イェルク・デムス」(音遊人 2013年12月号)

ウィーン三羽烏の中で、亡くなったフリードリヒ・グルダはまぎれもなく天才だった。モーツァルトの作品で自由な装飾音を加えたり、ユーロ・ジャズふうの自作品でプログラムを組んだり、戦後の「新即物主義(楽譜に忠実に、作曲家の意図を…

【連載】「ヴィンテージ・ピアニストの魅力 第4回 井上二葉」(音遊人 2013年9月号)

井上二葉が毎年浜離宮朝日ホールで開いているリサイタルを聴いた。 昭和五(一九三〇年)シドニー生まれ(父は外交官だった人)で、芸大の前身の東京音楽学校出身だから、もう八十歳を超えているはず。しかし、彼女ほど年齢を重ねるごと…

【連載】「ヴィンテージ・ピアニストの魅力 第3回 アルド・チッコリーニ」(音遊人 2013年6月号)

長い間、私にとってチッコリーニは「よく弾くけれど面白くないピアニスト」だった。 典型的な「ジュー・ペルレ」系。音の粒がよくそろい、クリアな音色と明晰な解釈で曲の 構造を浮かびあがらせる。看板のサティ全集も、からんとしたク…

【連載】「ヴィンテージ・ピアニストの魅力 第2回 アリス・アデール」(音遊人 2013年3月号)

アリス・アデールという名前をご存じだろうか。 一九四五年生まれというから、六十七~八歳になるフランスのピアニストである。 アルゲリッチが四一年、ポリーニが四二年生まれだから、ヴィンテージ・ピアニストというには若すぎるかも…

【連載】「ヴィンテージ・ピアニストの魅力 第1回 壊れていない骨董品」(音遊人 2012年12月号)

少し前まで、ピアノという楽器は消耗品だった。 ヴァイオリンは古ければ古いほど価値が上がる。学習者はそれまで使っていた楽器にいくらか足してよりよい楽器を買っていくのだが、ピアノは十年もすれば二束三文になり、かえって引き取り…

新メルド日記
執筆・記事TOP

全記事一覧

執筆・記事のタイトル一覧

カテゴリー

執筆・記事 新着5件

アーカイブ

Top