執筆・記事 アーカイブ: 2017年

「ドビュッシーと想像の旅」アルカスSASEBO Compass 2018冬号

クロード・ドビュッシーといえば、印象派の大家と言われている。たしかにメロディーとハーモニーの区別がない曖昧模糊とした響き、微妙な色彩のグラデーションは、モネの絵を思わせる。しかし、印象派の画家たちが基本的に戸外で写生し、…

【書評】『ソング・オブ・サマー 真実のディーリアス』(産経新聞 2017年11月26日付)

エリック・フェンビー著、小町碧訳、向井大策監修 (アルテスパブリッシング・2400円+税) 評・青柳いづみこ 傑作曲生み出した共同作業 口述筆記で書く作家は案外多いらしい。ドストエフスキーの2度目の妻アンナは速記者で、『…

【連載】ドビュッシー最後の1年【9】(ふらんす 2017年12月号)

アッシャー家の崩壊 ドビュッシーが、友人の作家や詩人にオペラの台本を書かせ、いろいろ注文をつけながら白分は1音符も書かなかったことは、前号で記した。エドガー・ポーの怪奇小説にもとづくオペラ《アッシャ一家の崩壊》は自分で脚…

【連載】ドビュッシー最後の1年【8】(ふらんす 2017年11月号)

お気に召すまま 11月1日、サン=ジャン=ド・リューズからパリに戻ってきたドビュッシーは、出版社のデュランに宛てて、子どものためのバレエ音楽《おもちゃ箱》のオーケストレーションとオラトリオ《聖セバスチャンの殉教》のオペラ…

【連載】ドビュッシー最後の1年【7】(ふらんす 2017年10月号)

本当に最後のコンサート 1917年9月11日と14日、ドビュッシーは避暑先のサン=ジャン=ド=リューズと、近くの町ビアリッツで2度のコンサートに出演し、ガストン・プーレと《ヴァイオリンとピアノのためのソナタ》を演奏してい…

【連載】「ヴィンテージ・ピアニストの魅力 第21回 ジャン=クロード・ペヌティエ」(音遊人 2017年冬号)

2016年5月に来日予定だったペヌティエが病気のためにキャンセルし、振り替え公演が12月17日におこなわれた。半年たって健康状態には問題ないようで、休憩をはさんでたっぷり2時間にわたる長丁場のリサイタルを元気にこなしてい…

【書評】ナイジェル・クリフ著『ホワイトハウスのピアニスト』(2017年10月22日付東京新聞)

ホワイトハウスのピアニスト ナイジェル・クリフ著 (松村哲哉訳、白水社・5184円) ◆冷戦下のモスクワが熱狂 [評者]青柳いづみこ=ピアニスト 一九五八年五月、アメリカのピアニスト、ヴァン・クライバーン(一九三四〜二〇…

「演奏家と批評家の危うい関係。」(東京人2017年10月号)

演奏家は、ときに評論家によって光を当てられ、ときに評論家によってその道を閉ざされる。かつては、そういう大物評論家がいたという。 演奏と執筆、二足のわらじを履く筆者の心の内。 —– 一九六〇年十月、…

「ピアノとスポーツ」(2017年8月27日付 日経新聞朝刊 文化面随想)

2020年には東京オリンピックが開催される。すでに成果を挙げているティーンエージャーたちの活躍が楽しみだし、もっと下の世代から急成長する逸材が出るかもしれない。 同じ年に、ピアノのオリンピックともいうべきショパン・コンク…

【連載】「ヴィンテージ・ピアニストの魅力 第20回 室井摩耶子」(音遊人 2017年秋号)

室井摩耶子は、一九一二年生まれ。ゲザ・アンダやジョルジュ・シフラと同年で、伝説の名ピアニスト、ベネデッティーーミケランジェリの一歳下、我が師安川加壽子の一歳上だから、間違いなく現役最高齢ピアニストだろう。 その室井が七十…

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