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ドビュッシー最後の1年【2】(ふらんす 2017年5月号)

石炭が欲しい! 1917年1月25日、死の1年と2か月前のドビュッシーは、寒さに震えていた。友人の作曲家ポール・デュカへの手紙で彼は、「J’ai peur du froid.J’ai si peurdes grands …

ドビュッシー最後の1年【1】(ふらんす 2017年4月号)

いうにいわれぬもの クロード・アシル・ドビュッシー Claude Achille Debussy。1862年8月に生まれ、1918年3月に没したフランス近代の大作曲家である。唯一のオペラ《ペレアスとメリザンド》、交響詩《…

【連載】「ヴィンテージ・ピアニストの魅力 第18回 エリザベート・レオンスカヤ」(音遊人 2017年春号)

昨年十月、渋谷で「シーモアさんと、大人のための人生入門」を観た。八十九歳になるアメリカのピアノ教師へのインタビューとピアノ演奏を中心としたドキュメンタリー映画だ。 シーモア・バーンスタインは一九二七年ニュージャージー州生…

【連載】「ヴィンテージ・ピアニストの魅力 第17回 ホアキン・アチュカロ」(音遊人 2016年冬号)

ある音楽プロデューサーと話していたとき、何かのついでに、「日本にも若く優秀なピアニストがたくさん出てきているけど、その人たちが六十年、七十年を超えて活動していけるかどうか、何が決め手だと思いますか?」ときかれた。 即座に…

【連載】「ヴィンテージ・ピアニストの魅力 第16回 イングリッド・フジコ・ヘミング」(音遊人 2016年秋号)

フジコ・ヘミングのリサイタルを聴くのは、集中的に取材して文芸誌『すばる』に記事を書いた二〇〇六年以来のことだ。このときは、サントリーホールもすみだトリフォニーホールも東京オペラシティも東京芸術劇場もいっぱいだった。十年後…

【連載】「ヴィンテージ・ピアニストの魅力 第15回 ルース・スレンチェンスカ」(音遊人 2016年夏号)

一九二五年、アメリカのカリフォルニア州に生まれたルース・スレンチェンスカは、九十一歳を迎えるユダヤ系ポーランド人。二〇〇五年、八十歳でステージは引退しているが、二〇一六年六月刊行予定のチャオ・ユアンプーによる対談集で非常…

【連載】「ヴィンテージ・ピアニストの魅力 第14回 メナヘム・ブレスラー」(音遊人 2016年春号)

この記事は、二〇一五年十一月二十八日、サントリーホールでのメナヘム・プレスラーのリサイタルを聴いて書くつもりだった。同じ時期にN響とモーツァルトの協奏曲も予定されていたが、病気のためにドクターストップがかかった。同年の六…

【連載】「3つのアラベスク—宮城道雄とドビュッシーをめぐる随筆(終) 第三回 水に憑かれた作曲家」(宮城会会報224号 2016年1月号)

宮城道雄の作品表をみると、水にちなんだ作品がとても多く、ついついドビュッシーを連想する。 名作『春の海』(一九二九)は、正月中旬に皇居でとりおこなわれる歌会始の御題「海辺巖」にもとづき、かつて訪れた瀬戸内海の島々を思い浮…

【連載】「青柳いづみこの指先でおしゃべり(終)ショパン・コンクール私見」(ぶらあぼ 2015年12月号)

第17回ショパン・コンクールも韓国のチョ・ソンジンの優勝で幕を閉じた。 日本からは小林愛実がファイナリストとなり、入賞は逃したものの10年ぶりの快挙だった。 優勝したチョ・ソンジンは王道を行く選曲で、全ラウンドを通じて完…

【連載】「ヴィンテージ・ピアニストの魅力 第13回 アンリ・バルダ」(音遊人 2015年冬号)

一九四一年、アルゲリッチと同年生まれのフランス人ピアニスト、アンリ・バルダのことは拙書『神秘のピアニスト』(白水社)の中で書いた。 エジプトのカイロに生まれ、レシェティツキ門下のティエガーマンという先生に師事した。ティエ…

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