書評 アーカイブ

【書評】「ピアニストが見たピアニスト」東京新聞 2005年9月29日夕刊

書物の森を散歩する 売れてる理由 音楽家には、自身の音楽を言葉で表すことに抵抗を感じる人が少なくない。まして同業他者を論じるのは「はしたないこと」とする風潮もある。けれど、音楽の表も裏も、楽しみも苦しみも知り抜いた人の評…

【書評】「ピアニストが見たピアニスト」サンデー毎日 2005年9月11日号 評・阿武秀子

いのちの本棚 時間の芸術が生まれるとき (前略)『バシュメット/夢の駅』(小賀明子/訳 アルファベータ)は、ヴィオラ奏者ユーリー・バシュメットの自伝。とりわけ彼にとって「生きる手本だった」リヒテルとの思い出が生き生きと描…

【書評】「ピアニストが見たピアニスト」読売新聞 2005年9月11日朝刊 評・三浦 篤(東京大学助教授)

これは音楽批評なのか? いや違う。ピアノ技術論なのか。そうではない。芸術家評伝なのか。それともずれる。強いていえば、その全ての要素を含み込んだ演奏芸術論である。ペンを持つピアニストが、今までにない綱渡りを試みた。 本書で…

【書評】「ピアニストが見たピアニスト」ヤマハ ピアノの本 2005年9月号 評・小沼純一

ブックセレクション 批評家でも研究者でもなく、実際にピアノを弾き、教えている人物が、名演奏家を論じる。ここには当然危険がある。批評はつねに本人にかえってくるから。だが、同時に面白さやメリットもある。実践を積んでいるからこ…

【書評】「ピアニストが見たピアニスト」産経新聞 2005年9月5日朝刊 評・許光俊(評論家)

天才の闇の部分に光当てる 団伊玖磨、岩城宏之、中村紘子らのように、作曲家や演奏家で文筆を得意とする人は少なくない。構成を考え、受け手の反応を計算するのに慣れているから、文章を書いてもひとりよがりにならず、危なげのない端正…

【書評】「ピアニストが見たピアニスト」週刊ポスト 2005年9月2日号 評・井上章一(国際日本文化研究センター勤務)

ブックワンダーランド 音楽好きの読書人に一読をすすめたいプロが語るわかりやすい”楽屋トーク” マルタ・アルゲリッチは、ピアノの鍵盤をひっかくくせがあるらしい。鍵盤へ指をおとし、そのまま手前にかきよせる。はやいフレーズは、…

【書評】「ピアニストが見たピアニスト」日本経済新聞 2005年8月21日朝刊 評・池田卓夫(編集委員)

コラム「活字の海で」 (前略)ピアニストの青柳いづみこは「演奏家が演奏家を批評する」という”禁じ手”で新境地を開いた。演奏、文筆とも二十五周年に当たる今年はその名もずばり、『ピアニストが見たピアニスト』(白水社)で評価を…

【書評】「ピアニストが見たピアニスト」朝日新聞 2005年8月21日朝刊 評・最相葉月(ノンフィクションライター)

深い感受性 香り立つ人間像 「ソリストは多くの聴衆の前で裸で立つ勇気がなければやっていけない」。読みながら、昔、取材で会った著名な演奏家の言葉が通奏低音のように響いていた。 裸だから「物語」の鎧(よろい)が必要になる。ど…

【書評】「ピアニストが見たピアニスト」正論 2005年8月号

客観的記述と主観的見解のバランスが絶妙 現役のピアニストであり、巧みな筆さばきを持った作家・エッセイストとして知られる著者が、6人の名ピアニストの人生と演奏に斬り込んだ。取り上げるのはリヒテル、ミケランジェリ、アルゲリッ…

【書評】「ピアニストが見たピアニスト」レコード芸術 2005年8月号 評・片山杜秀

片山杜秀の この本を読メ! 優れた技芸者ならではの読み物 役者の芸談、彫師や織師や料理人の職人話といった本を、ついつい読む。なぜなら、そこには技芸について書いてあるから。 技芸とは、それを実際に見に付けた人でないと、うま…

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