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執筆&インタビュー

読書ガイド 著者に聞く
/『婦人公論特別編集版 八王子・日野エリア』  2007年6月10日号


私がピアノを弾く横で踊る娘の
自然なリズムの取り方に学んで

身体が”商売道具”という職業の代表が演奏家です。音を奏でる人たちは自分の身体とどのように向き合って暮らしているのか? ピアニストにして文筆家の青柳いづみこさんが、ベールに包まれたその日常を軽妙につづったエッセイ集が誕生しました。

問 青柳さんは、育児と演奏活動を両立させた先駆者的な存在でもありますが・・・。

青柳 「少し早いだけよ(笑〕。コンサート会場とホテルの往復、話し相手はマネージャーだけという生活では、やはり殻に閉じこもってしまいがちでしょう? 音楽は自然に根ざしたものだから?通の生活をして、それが自分のピアノに反映していくのは女性としてもすばらしい体験だと思います」

問 子育ての経験で演奏に変化は?

青柳 「こどもを持つとピアノを弾く時間が減ることが心配だったけれど、現実にピアノに触れられないとかえって気持ちが高まって、わずかな時間がとても充実するんです。赤ちゃんはハイハイを始める前がいちばん手がかからないから、その時期にここぞとリサイタルをして、演奏家としての感覚が鈍らないようにしました。やがて、私がピアノを弾く横で娘が楽しく踊ってくれるようになったのが感激で、その自然なリズムの取り方には勉強させてもらったわ」

問 今後のクラシック界への希望は?

青柳 「情報がよりオープンになって、皆さんが生のステージに触れる機会がもっと増えてほしい。耳の肥えた聴衆が、個性的なピアニストを育ててくれるんだと思うんです」

やわらかい物腰ながら、神秘的な印象の青柳さん。ピアニストという職業の魅力と奥深さを教えてもらいました。

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