「私のすすめる岩波新書」より 小澤勲 著「痴呆を生きるということ」(岩波『図書』2008年)

『痴呆を生きるということ』(小澤勲)

ついさきころ、95歳の母を見送った。

認知症で自宅介護7年、施設入所8年。

本書が刊行されたときはすでに施設にお世話になっていたが、認知症を病む人々の内面をおしはかり、深いいつくしみの情をもってなされる分析の数々に胸を衝かれた。

もの盗られ幻想でどれほど悩まされたかわからないが、攻撃性の裏には寄る辺ない寂寥感、喪失感があったとは!

「一人ひとりのこころに寄り添い続けると同時に、生きるエネルギーを殺がないようにこころを配る」ことがどんなに大切だったか。

母がいなくなってからまたページを繰り、悔悟の念とともに人間というものの奥深さに思いをはせている。

2008年10月13日 の記事一覧>>

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