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【書評】文化史『ピアノを弾く少女』の誕生」玉川裕子著(山陰中央新聞2023年11月25日)

 私の父は1924年生まれ。音楽家を志したが「男子一生の仕事ではない」と言われ、化学者に、一人娘に夢を託した。  66年に私が入学した東京芸術大付属高は1学年1クラス40人と小規模だったが、ピアノ科12人中、、男性はただ…

【連載】「音楽家の愉しみ 第4回 デュッセルドルフの夜」(音遊人2023年冬号 )

 二〇二三年九月二十四日から一週間パリに滞在し、二回のコンサートに出演した。  パリではいつもアパートを借りるのだが、このときは突然キャンセルされてしまい、仕方なくホテル住まい。併設されているブラスリーがとても美味しく、…

【連載】「音楽家の愉しみ 第3回 十三(じゆうそう)の夜」(音遊人2023年秋号 )

 仕事柄、大阪に行くことが多い。年に一度は阪大会館のコンサートに出演するし、大阪音大は定年退職したものの、神戸女学院の講師はまだ残っているし、芸術監督をつとめる兵庫県養父市(やぶし)に行くための拠点のひとつでもある。  …

【連載】「音楽家の愉しみ 第2回 パリの夜」(音遊人2023年夏号 )

 二〇二一二年一月二十日から二十九日までパリに滞在した。短い期間だったけれど、二十六日夜、サロンで開催されたコンサートを含めて実り多い日々だった。  最後に訪れたのは二〇一八年八月末、ピリオド楽器のためのショパンコンクー…

日本最古級は「天使のピアノ」、国内に現存する個性豊かなヴィンテージ・ピアノたち(WEBアステイオン)

サントリー文化財団の雑誌『アスティオン』のweb版がリリースされました。 https://www.newsweekjapan.jp/asteion/2023/05/post-113.php

【連載】「音楽家の愉しみ 第1回 神戸の夜」(音遊人2023年春号 )

 打ち上げのビールが飲みたくて演奏活動をしている、というアーティストは多い。もちろん、客席と一体となって音楽を作っていく喜びは何ものにも変えがたいが、終演後、それではサヨナラと帰ってしまったら喜びも半減するだろう。コロナ…

「ピアノと文筆。阿佐ヶ谷文士の傍らで」(広報すぎなみ 2022年11月15日 No.2341)

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「ヴィンテージピアニストの魅力 終わりに」(音遊人 2022年冬号)

十年前に開始した本連載も今回で終止符を打つ。 第一回にアリス•アデールという、 日本ではほぼ知られていないピアニ ーストを取り上げたことからもわかるように、コンセプトはアンチ•コンクールだった。 コンクールは、自分も子供…

サイエンスアカデミーへのいざない「弾いて書くことの惑い」(日本海新聞 2022年10月18日)

 昨今、大谷翔平選手の大活躍のおかげで二刀流が話題になっている。  私の場合は、本を書いてピアノを弾く二刀流。1980年にデビューしてから東京芸大の博士課程に再入学し、ドビュッシーの研究で博士号を得た。ドビュッシーとその…

【連載】響きあう芸術パリのサロンの物語13(最終回)「ヴァランティーヌ・グロス」(岩波図書 2022年2月号)

 「コクトーが撮った29枚の写真」という副題がついた『ピカソと過ごしたある日の午後』(ビリー・クルーヴァー著、北代美和子訳、白水社)は、エコール・ド・パリが蘇る楽しい本である。  一九一六年八月一二日、ピカソと昼食をとる…

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