執筆・記事

「ショパコンファイナル、どちらを選ぶ?」(ショパン 2017年8月号)

選曲の時点で勝負あり!? 第17回ショパン・コンクール、チョ・ソンジンとシャルル・リシャール=アムランの順位を分けたのは、協奏曲の選曲だったと言えよう。ショパンの協奏曲はいずれもワルシャワ時代、20歳前後の作品だが、1番…

【連載】ドビュッシー最後の1年【4】(ふらんす 2017年7月号)

1917年3月のドビュッシーは、9日と17日、「音楽家たちの支援のために」企画された2回のコンサートに出演している。 3月9日には《フルート、ヴィオラ、ハープのためのソナタ》が初演された。 1915年の夏、避暑先のプ一ル…

【連載】ドビュッシー最後の1年【3】(ふらんす 2017年6月号)

終わりたがらないヴァイオリン・ソナタ ドビュッシーは作品をなかなか完成させることができない質で、出版者のデ‘ュランをやきもきさせた。1905年10月初演の交響詩《海》も、1月13日の手紙では2曲目の〈波の戯れ〉の最後を書…

【連載】「ヴィンテージ・ピアニストの魅力 第19回 平尾はるな」(音遊人 2017年夏号)

二〇一六年十月三十日、平尾はるなのデビュー五十周年記念コンサートを聴いた。 一九四二年、作曲家平尾貴四男の娘として生まれ、一柳慧『タイム シークエンス』をはじめ多くの現代作品を初演し、多くの現代音楽の弾き手を育てた名伯楽…

【連載】ドビュッシー最後の1年【2】(ふらんす 2017年5月号)

石炭が欲しい! 1917年1月25日、死の1年と2か月前のドビュッシーは、寒さに震えていた。友人の作曲家ポール・デュカへの手紙で彼は、「J’ai peur du froid.J’ai si peurdes grands …

【講演】ドビュッシーの青春 問いかける教室 13歳からの大学授業 2013年8月3日(桐光学園)

ドビュッシーの青春:パリの詩人たちとの鮮やかな日々 講演者:青柳いづみこ(ピアニスト、文筆家、大阪音楽大学教授) 19世紀末から20世紀初頭にかけて活躍したフランスの作曲家、クロード・ドビュッシー。ピニストであり文筆家、…

【書評】ピアニスト・文筆家、青柳いづみこが読む『ぼくの死体をよろしくたのむ』川上弘美著(産経新聞 2017年4月16日)

喪失にまつわる人模様を なんでもペアで買う癖、というエッセーを書いたことがある。セーターやTシャツ、パジャマや靴下、スカーフやショール、そして指輪。 どうしてそうなるのか、うまく分析できない。使って傷むのが嫌なので、スペ…

【連載】ドビュッシー最後の1年【1】(ふらんす 2017年4月号)

いうにいわれぬもの クロード・アシル・ドビュッシー Claude Achille Debussy。1862年8月に生まれ、1918年3月に没したフランス近代の大作曲家である。唯一のオペラ《ペレアスとメリザンド》、交響詩《…

「創造におけるオリジナリティとはなにか─クロード・ドビュッシーの場合」(学鐙 2016年春号)

二〇一六年一月、NHK交響楽団の定期演奏会で、ドビュッシーの子ども向けバレエ音楽『おもちゃ箱』(一九一三)がとりあげられた。絵本作家アンドレ・エレの台本にもとづく作品で、オペラ・コミック座での上演が予定されていたが、第一…

【連載】「ヴィンテージ・ピアニストの魅力 第18回 エリザベート・レオンスカヤ」(音遊人 2017年春号)

昨年十月、渋谷で「シーモアさんと、大人のための人生入門」を観た。八十九歳になるアメリカのピアノ教師へのインタビューとピアノ演奏を中心としたドキュメンタリー映画だ。 シーモア・バーンスタインは一九二七年ニュージャージー州生…

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