【書評】「ドビュッシーとの散歩」週刊朝日 2012年10月19日号 評・小林莉子

ドビュッシー演奏の第一人者である著者がピアノ曲と人物像に迫ったエッセイ集

繊細で緻密な作曲家という印象のドビュッシー。実は童話好きの子供っぽい一面もあった。代表作である「前奏曲集第一巻」の「西風の見たもの」はアンデルセン「楽園の庭」をもとにしたもの。アンデルセンの童話を ベースにした戯曲のための「子守唄」も書いた。愛に貪欲で上流階級のエンマとかけ落ちした大胆さも、そうした純粋さに起因している。その頃完成した「喜びの島」について彼は「この作品はピアノで演奏しうるすべての手法の集大成のように思われます」と周囲の喧騒にもかかわらず満足気だ。ボードレールやヴェルレーヌを好み、「月の光」など詩をタイトルに引用した。代表作「亜麻色の髪の乙女」のタイトルが表すように、髪フェチでもあった。

そんな彼の魅力を最大限伝えるため、著者はトークを交えたテーマ性のあるコンサートを催している。今年はドビュッシー生誕150年。新たな光が当てられている。

ドビュッシーとの散歩
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